● 転職支援会社を利用して時短就活
「転職したいと思っても、なかなか就職活動のための時間が取れない」
一刻も早く転職したいとき、ただでさえ忙しい看護師さんにとっては就職活動の時間を取ることも難しい場合があります。
転職にかかる時間と手間を軽減し「人間関係がつらくて…」「自分の研究テーマにあった専門的な病院に転職したい」「夜勤が出来るだけ少ないところに…」と、自分の希望とベストマッチな就職先を探すなら、看護師専門の転職支援会社を上手に活用しましょう。
● 転職支援会社のメリット
「無料で簡単」
看護師専門の就職支援会社は無料です。登録は数簡単な項目を入力するだけ。数分で支援会社を利用することが出来ます。場所によっては、就職が決まったときに成功報酬が出るところまであります。口コミなどをネットで簡単に調べることが出来ますし、転職支援会社のサイトでも「転職に成功した人の体験談」などが載っていますので、信頼できる転職支援会社かどうかを簡単に調べることが出来ます。
「数社利用して情報収集」
有名な大手サイトを数社登録して、「質がよいコンサルタント」「情報提供の素早さ」等比べてみてください。特にコンサルタントは、大勢の看護師さんの今の悩みを聞き取ったり、本人の希望をよく聞き取って就職先の情報をたくさん提供してくれたりと、大変素晴らしい方がおります。悩みや困っていることがあれば、相談してみましょう。その対応で「あなたの本当の望みを読み取ってくれるかどうか」がわかると思います。
「口コミや内部事情まで」
転職支援会社は「様々な視点から病院を調査する情報力」
があります。労働条件だけでなく実際に勤務している人からの口コミや病院の評判、中途退社の増減、有給休暇の消化率など様々な情報を提供してくれます。
「面接の日程調整や同行も」
希望する病院が決定すると「面接日の日程調整」や「面接日の同行」までしてくれるところがあります。あなたに代わって「給料や有給休暇の情報」等、聞きにくいことを代行して聞いたり、遠方から来る人を駅まで出迎えてくれたりというサービスがあるところもあります。土地勘がない場所への転勤の時にはそういったサービスがあるかどうかもポイントですね。
「履歴書の書き方・面接時の服装まで」
初めての就職活動やブランクがある方も安心して就職できるよう、「履歴書の書き方」や「面接時の服装」の指導までしてくれます。就職支援サイトにも就職を成功させるためのコツをまとめたところがありますので、サイトを見るだけでも勉強になります。
● 就職支援会社の利用前に
転職支援会社を利用する前に慈善にしておくことがあります。以下の点について箇条書きでまとめておきましょう。ノート一冊、あるいはパソコンにまとめておくと良いですね。
□ 転職の理由・目的
まずは、転職の理由と目的を書き出しましょう。「ベストマッチな就職先」を探すためにはこれを明確につかんでいることが必要です。転職支援会社を短時間で有効活用するためにもここに時間をかけましょう。
□ 転職先に希望すること
勤務条件・夜勤の有無・子育て支援施設の有無・スキルアップ支援の有無など。あなた自身の勤務条件と家族との暮らしに対して希望することをすべて書き出してみましょう。家族やパートナーと事前に話し合うことも大切です。
□ 譲れない条件
各条件の中でもっとも譲れないものにランク付けしましょう。ワークライフバランスのために必要な条件も盛り込みましょう。
□ 履歴をまとめる
(履歴書を書いてみましょう)
登録時に必要な項目は数か所ですが、「今後の就職活動」をするためには自分を振り返り見つめることも必要です。履歴書を書くことで気持ちが引き締まり、目的が明確になります。
□ 職歴をまとめる
消化器内科○年やチームリーダーとして○年など、スキルの詳細をまとめておくとなおよいですね。転職支援会社もあなたのスキルと希望が明確に提示されることで、ベストマッチな就職先を探しやすくなります。
これらをまとめておくことで「就活の時短」につながります。転職支援会社のサイトに「登録から就職までの流れ」が丁寧に表示されていますので、参考にしてください。
● 気を付けること
「一度は実際に病院に行ってみる」
就職を決める前に、希望の病院が数件見つかったなら実際に出向いて印象を確かめましょう。「スキルアップ支援が充実している」とあっても、同僚との関係がぎすぎすしていて、余裕がない印象があれば大変な苦労をすることになります。
百聞は一見にしかず。実際に目で見て空気を感じることで「ここで再出発できる」と確信を得ることが出来るでしょう。
「無理に転職しなくていい」
コンサルタントに強く勧められたとしても、決めるのはあなたです。労働条件がつらくて何とかしたいという場合は、平成24年7月から「看護師の労働条件」に関する法整備が着々とが行われています。「変形労働制の採用」や「子育てや介護が必要な職員に対する支援の充実」など次第に労働環境が良くなる可能性があります。100人以内の病院や診療所にも適応されるようになりました。「本人の申請があれば」現在の勤務状況が格段に改善される可能性があります。
「人間関係がつらくて…」
人間関係を何とかしたいと転職する方は気を付けてください。人間関係が良い職場であっても「労働条件がきつい」「自分の求める看護の方向性が違う」「レベルが高すぎてついていけない」など、労働条件やスキルについてもしっかりと「希望を明確に伝えない」場合は失敗してしまいます。「かなえたい夢」もはっきりと伝えましょう。まだ辛すぎて見つからないという方は、「実現させたい夢」が明確に見えて来るまで待ちましょう。患者さんや同僚との語らいの中にヒントがたくさん隠されています。
「決めるのは自分自身」
コンサルタントに紹介されて、つい流れで就職を決めてしまうと「思っていたのと違う…」ということになりかねません。「ここでなら自分の希望が叶う」とはっきりと確信が持てるまで、自分の目で見に行き、ほかの転職会社から同じ病院の情報を集めることも必要です。流れで決めず、「最後に決めるのは自分自身」。意に沿わない時やまだ不安があるときは勇気をもってきっぱりと断りましょう。
★ 看護師の人材紹介会社活用法
⇒ http://allabout.co.jp/gm/gc/378637/
★ 労働条件の改善 Q&A
⇒ http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/shuroanzen/madoguchi/02.html